夏だ!宮崎!冷や汁だ!冷や汁は、南国・宮崎の暑い夏を乗り切るために食べられている家庭料理です。
主に、大淀川水系で農作業を行なう人々の間で食べられていたそうです。現在も宮崎市を中心に食べられています
似たような料理が大分、四国などにもあり、鹿児島で生まれて、宮崎をはじめ西日本各地に伝わったという説があります。
今回は冷や汁について、作り方や簡単なレシピをご紹介します♪
冷や汁とは?
冷や汁は味噌とアジやカマスなどの炙った魚の身をほぐしたものを合わせ、すり鉢ですりつぶして冷や汁の素をつくります。
それを冷えた出汁や冷水でとき、輪切りにしたきゅうり、ほぐした豆腐、大葉、胡麻などを入れて熱いごはんにかければ出来上がりです♪
口の中にかきこむと、味噌の香りの中に、胡麻の風味やきゅうりのシャキシャキ感が広がって、さらりとおなかにおさまっていくので暑い夏にもぴったり♪
簡単に作れる上に、栄養が豊富で、食欲のない時でも食べやすいです。暑い宮崎で今でも愛され、食べ続けられています。
簡単!冷や汁レシピ
- きゅうり 2本
- 絹ごし豆腐 1丁
- 大葉 10~20枚
- みょうが 2つ
- ねぎ 1/2本
- 干物(アジかカマス)大きめ1枚
- 味噌 適量
- 胡麻 沢山
- 冷ましたごはん 適量
- 昆布と鰹節の出汁 1.5L
- 絹ごし豆腐は軽く水を切っておく。干物は焼いて、温かいうちに小骨や皮などを取り除く。
- 昆布と鰹節で出汁を作り、出汁が熱いうちにほぐした干物と、水切りした豆腐を手でほぐしながら入れ、再沸騰させる。
- 2にアルミホイルやクッキングペーパーに塗りつけて軽く焼き目が付くまで焼いた味噌を、濃い目の味噌汁くらいに溶いて冷やす。
- 大葉は千切り、みょうがは半分にして小口切り、ねぎも小口切りにし、それぞれ水に放った後、水を切る。きゅうりを薄切りにする。
- 3が冷めたら4と、多めのすり胡麻を加えて混ぜ、冷蔵庫で冷やす。しっかり冷やしたら、冷ましたご飯にかけていただく。
地方別の冷や汁あれこれ
埼玉県にも冷や汁はありますが、発音が違い「ひやしる」と呼びます。こちらは魚が入らないのが特徴で、その代わりに夏野菜がギュッと詰まった味わいです。
また、うどん文化が発達していたこの地域では、ご飯にかけるのではなく、うどんやそうめんのつけ汁として食べるのが定番です。
山形県にも冷や汁はありますが、宮崎や埼玉とは全然違います。冷や汁という名前ですが、汁物というより具だくさんのおひたしといったイメージです。
上杉謙信が出陣の際にふるまったとされる歴史ある料理で、具材は干し椎茸、 凍み豆腐、干し貝柱、打ち豆、油揚げなどが定番で、それに季節の旬野菜をおひたしにして加えるというものです。
冷や汁といっても地方によって様々ですね^^簡単にできて美味しいので是非作ってみてくださいね♪