【春夏秋冬】日本には四季それぞれに季節があって、それにまつわる言葉もあります。春の言葉を、どれくらい知っていますか?
春になると良く聞くのが【春爛漫(はるらんまん)】という言葉ですが・・正しい意味を知っていますか?春爛漫とは言うけど、秋爛漫とは言わないのはどうしてなのでしょう?
今回は『春爛漫』の意味や正しい使い方をレクチャーします!
春爛漫の意味
4月になると、桜の開花宣言があちこちから聞こえてきます。暖かくなってお天気の良い日には「春爛漫だね!」って使いがちですが、実際の意味は・・・?
「爛漫」とは花が咲き乱れる様子、あるいは明るく光りあふれんばかりに輝く状態。「春爛漫」とは春の花が咲き乱れ光に満ち溢れた状態を表すことである。
つまり春になって花が咲き乱れる状態を表しているので、「夏爛漫」や「秋爛漫」とは言わないのです。
一年中花は咲いているんですが、夏であれば『新緑』秋だと『紅葉』のイメージが強いので、寒い冬が終わって暖かくなって一斉に花が咲き乱れる情景が日本の春の季節のイメージにあっているんでしょう。
似た言葉で「天真爛漫(てんしんらんまん)」と言う言葉もありますが、これの意味は飾らず自然のままの姿があふれ出ている状態です。
生まれつきの素直で純真な心そのままで、明るくて無邪気な様子。「天真」とは純粋な性格の事を指します。
ちょっと脱線しましたが「春爛漫」の使い方は4月の時候の挨拶などでもよく使われます。「春爛漫の候」「春爛漫の季節」など。意味を正しく理解して正しい日本語を使いましょう!
春の季節の言葉
日本には四季があってそれを表現する美しい言葉があり歌もあります。
なごり雪
もう春が近いというのに、まだ冬を思わせるように降る雪
春一番
2月末~3月はじめに、その年初めて吹く強い南風。発達した低気圧が日本海を通るときに吹いて気温が急上昇する。春分の日までに吹かないと、その年は春一番がありません。
夜桜
夜に見るお花見。ライトアップされていて幻想的です。
朧月(おぼろずき)
春の夜の、水蒸気に包まれてぼんやりかすんだ月のこと。
「朧」と「霞」は同じ現象ですが、「霞」は昼に「朧」は夜に使います。
陽炎
水蒸気が地面から立ち昇ると、暖められた空気によって光が不規則に屈折するように見えること。春や夏など気温が高いときに、透きとおった炎の柱ように地面からゆらゆら立ち昇って見えます。
蜃気楼
空気の状態によって、光が屈折して実在しない物体が見えたり、実在する物体が実際とはちがった場所に見える現象。巨大なハマグリ(蜃)がはきだす息で楼閣が見えるという中国の古い伝説からきています。海の上に街がみえることから、海市(かいし)とか浮島(うきしま)ともいい、俳句では春の季語として使われます。
いかがでしたが?今回は「春」がテーマでしたが日本にはまだ3つの季節がありますので、それぞれの季節で探せばまだまだ楽しめそうですね!