最近のマラソンブームで急増している腸脛靭帯炎。
この靭帯は、ヒザを曲げたり伸ばしたりするたびに前後に移動します。このとき、ヒザの外側で骨の突き出た部分を乗り越えて移動するために摩擦がおこります。この摩擦が起こり、ある程度続くことによって障害が起こるのです。これが腸脛靭帯炎です!
今回は、腸脛靭帯炎の原因を正しくしり予防するとともに、すでになってしまっている人への治療法をお伝えします!
腸脛靭帯炎の治療法
よほど重症の腸脛靭帯炎でない限り、手術をすることはありません。炎症や腫れを抑え、痛みを緩和する保存療法が、主な腸脛靭帯炎治療法です。具体的にはスポーツマッサージ、アイシング、温熱療法、リハビリとしてのストレッチ、テーピングを行ないます。
鍼灸院では、症状を緩和するための鍼灸治療、スポーツ鍼灸を受けられます。自分で出来るストレッチとしては次の様な方法があります。仰向けに寝転んで、右足を軽く曲げて左ひざの下に入れます。左足は伸ばしたまま、脚が数字の「4」のような形になるように。右足は左ひざの下に入れたまま、右ひざを立てたり倒したりを数回繰り返します。
左右の足を入れ替え、同じくストレッチしましょう。このストレッチは、股関節をひねるような動きになります。股関節が緩んで開き、O脚改善にもなります。腸脛靭帯炎は大腿筋膜張筋が硬くなっていることが原因なことが多いので、大腿筋膜張筋のマッサージも行ないましょう。
筋肉をほぐすためにもストレッチが必要ですが、ストレッチをする際に痛みも伴うようであれば逆に脳の働きによって筋肉が堅くなってしまいますので痛む場合はストレッチは控えましょう。
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腸脛靭帯炎が発症する原因
主な原因はオーバーユースです。過剰なランニング時間と距離、ウォームアップ不足、休養不良、硬いシューズ、硬い路面や下り坂など、さまざまな要因が加味されて起こります。
O脚の人や、走行フォームで足の外側で体重を受けるクセのある人や膝関節の変形が進んでひざが不安定になっている人。かかとの外側がすり減ったシューズを履いていたり、斜めに傾いた道路や雨でぬかるんだ道を走ったりするのも良くありません。
ストレッチ以外の対処方法
ひざを使う運動を中止し、安静を保つことが基本です。症状が軽度であれば、しばらく休養することで痛みは解消します。
痛みが強い場合でも、炎症を抑えるために患部を冷やすアイシングをしたり、シップや軟膏タイプの炎症鎮痛剤、炎症鎮痛剤の内服が効果を発揮します。楽しくランニングを続けるためには、自分の走力に見合った無理のないトレーニングをしましょう