今回は、五分でわかる歌舞伎!をテーマに、歌舞伎の歴史や楽しみ方をレクチャーします!歌舞伎の元祖は、「お国」という女性が創始した「かぶき踊」であると言われています。その後、江戸・元禄時代になって現代の形式として成立した日本の古典演劇です。
三味線を中心とした音楽と物語性を加味した芝居であり、男が女に扮する女形の存在、ストップモーション的な見得、立ち回り、しゃべり方、化粧法、舞台装置など独特の形式を持ったお芝居です。
敷居が高いイメージですが、現代風にアレンジされていたり、アニメとのコラボレーションをしたりと親しみやすい演目もあります^^♪ 是非一度日本の古典演劇の世界に触れてみてください!
歌舞伎の屋号
江戸時代の始め頃に、商人にならって用いられるようになりました。市川宗家の「成田屋」がその最初とされています。当初身分が低かった歌舞伎役者ですが宝永5年(1708)には良民と認められました。
その結果、それまでは路地裏や横丁に押しやられていた役者も、胸を張って表通りに住居を構えることが出来るようになったのです。しかし当時、表通りに居を構えることができるような富をもっていたのは裕福な商家ぐらいです、
そこで、財力のある役者の中には実家の江戸支店を出してみたり、新規に商店を始めたりするものも出てきたのです。すると副業が生活の安定には不可欠だった脇役の役者たちも軒並み小規模な店を出すようになりました。
商店を持つ者同士が互いに屋号で呼ぶように、歌舞伎役者同士も屋号で呼ぶような慣行が広まっていったというのが屋号のはじまりだったのです!
歌舞伎の掛け声は誰でもかけていいの?
歌舞伎の演目の中で「成田屋!」「播磨屋!」などの掛け声を耳にしたことがあると思います。それでは誰でも掛け声をかけてもいいのでしょうか?特に誰がやってはいけないという決まりはありません。
只、この掛け声はタイミングや声色が決まっているため、それなりの勉強を重ねた「大向こうの会」に所属している方々が掛けています。その掛け声で演目が一段と盛り上がるのです。
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梨園ってなんだ?
良くテレビや週刊誌などで「梨園の妻」などといわれますが、そもそも「梨園」って何なんでしょう?
元々は唐の玄宗皇帝は音楽や舞踏の愛好家で、自ら舞楽を教えていました。そしてその場所に梨が多く植えられていたことから、音楽や舞踏を学ぶものを「梨園の弟子」と言い、転じてその世界をさすようになりました。
日本では歌舞伎の成立とともに「梨園」という語が使われた為、歌舞伎の世界をさすようになったということです。
歌舞伎の楽しみ方
歌舞伎は一種の形式美を楽しむものでもあります。詳しい物語の筋やセリフが分からなくとも、舞台全体で醸し出す雰囲気を味わうことから始めてみてはいかがですか。そして、幕の内弁当を楽しんだり、歌舞伎グッズを買ってみるのも歌舞伎の大きな楽しみの一つです。