ビリケンさんいらっしゃい!愛嬌のある顔と、足を投げ出して座ったふてぶてしい姿。ご存知の方も多いと思いますが、「大阪の妖怪?!」なんていう方もいらっしゃるでしょうね。
実はビリケンさん、れっきとした神様なんです。大阪の通天閣に置かれた木像が有名ですが、ビリケンさんは庶民の味方として、古くから世界中で愛されてきたのです。
今回はビリケンさんにスポットを当てて、由来やご利益をレクチャーします!
意外にもアメリカ生まれ
その発祥には諸説ありますが、1908年、アメリカの女性芸術家フローレンス・プリッツが「夢の中で見た神様」をモデルとして制作した作品が起源といわれています。
その後、シカゴの企業・ビリケンカンパニーが、ビリケン像などを制作、販売し、「幸福の神様」として世界中に知れわたりました。
明治時代に大阪にやってきた
1911(明治44)年、大阪の繊維会社・神田屋田村商店(現・田中駒)が商標登録を行い、1912年、大阪・通天閣に併置された遊園地「ルナ・パーク」にビリケン堂が作られます。
以来、火災や戦禍を乗り越え、現在では三代目となるビリケン像が、通天閣から人々の生活を見守っています。
人々の生活に根ざした福の神
大きく突き出したビリケンさんの足の裏は、撫でるとご利益があると言われ、今日も大阪のシンボル的な神様として、多くの人が足の裏を撫でに通天閣を訪れています。
また、商店や民家にビリケン像が祀られていることも多く、手を伸ばせば届く距離にいつも居てくれる、身近な福の神として市民の生活に根付いています。
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もっとあなたの身近に
関西を代表する福の神・ビリケンさんは、通天閣の公認キャラクターとして様々なお土産やお菓子、人形などをお店で良く見かけます。
ビリケンさんはそのキャラクター性を二つの絵柄で表現されています。
どちらも通天閣公認のビリケンさんキャラクターとして多くの人に愛されています。
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ビリケンは神戸にも!
新世界のルナパークの閉鎖とともにビリケン像は行方不明となりましたが、ビリケンは日本全国に広まり、商家や花街では縁起物として流行しました。
神戸市兵庫区の松尾稲荷神社には、大正初期に作られたビリケン像が祀られています。この像は木製で、右手に打ち出の小槌、左手に宝珠の珠を持って米俵の上に腰掛けており、従来の大黒天との和洋折衷の像で、当時は「ジャパンビリケン」として人気を博しました。
現在では、本来の招福のご利益に加え、病気平癒、学業向上のご利益で信仰を集めています。関西に行く機会があれば、ぜひビリケンさんのご利益にあやかりにいきましょう♪